ヒアルロン酸とコンドロイチンとは 昨今、健康食品や美容サプリメントなどでよく耳にする、ヒアルロン酸とコンドロイチンとは、どういう成分なのでしょうか。
コンドロイチンはムコ多糖類で、ヒアルロン酸とは互いに関連がある物質です。加熱されるとゲル化する性質を持つ食物繊維の仲間でもあります。
サプリメントに用いられるコンドロイチンは、ヒアルロン酸を原料としています。
動物体内にはもともと存在する成分で、特に軟骨に豊富に含まれています。軟骨以外には、骨、靭帯、角膜、脳、血管、皮膚など多くの組織にもコンドロイチンは存在しています。
コンドロイチンと同様、人体のあらゆる箇所に存在している保水成分がヒアルロン酸です。
体内の保水が重要な部分にヒアルロン酸は多く存在しており、特に皮膚や関節、目の硝子体に高濃度のヒアルロン酸があります。
年齢を重ねるとヒアルロン酸やコンドロイチンの体内量が減少し、身体は保水力を失っていきます。
皮膚中のコンドロイチンやヒアルロン酸は、40歳頃から格段に減ってしまいます。体内の保水性は、ヒアルロン酸やコンドロイチンが相互に作用しあうことで強まっているところもあります。これから先も、コンドロイチン、ヒアルロン酸は健康補助食品などに配合されることでしょう。
ヒアルロン酸とコンドロイチン配合のサプリメントコンドロイチンやヒアルロン酸のサプリメントはたくさん出ていますが、どんな状態にある人のためのでしょう。まず、関節の痛みやひざの曲げ伸ばしが困難な状態の人のためのものです。このような関節の悩みを持つ方へのサプリメントには、コラーゲンも配合したものなどがあります。
関節部の弾力を取り戻し、節々の保水力を回復するサプリメントといえます。ヒアルロン酸とコンドロイチンを含む健康食品には、グルコサミンも共に配合されているサプリメントもたくさんあります。元々体内にある物質で、カニやエビといった甲殻類のキチン質の殻にも多く存在している物質です。
ヒアルロン酸とコンドロイチンを含む健康食品には錠剤タイプのものがあります。カプセル状になっているサプリメントも存在します。ヒアルロン酸は、もともと体内に存在する成分ですが、加齢と共に減少しやすい成分です。
サプリメントを使わずにコンドロイチンやヒアルロン酸を摂取する場合、フカヒレや魚の目、鶏のトサカを食べる必要があります。これらは全て、日常的に食べることが困難な食材揃いです。コンドロイチンやヒアルロン酸は食べ物で取り入れることが困難であるため、サプリメントが必要となるわけです。